ず、ず、ず、と、濡れた肉を穿たれる感覚に、全身が支配されているようだった。
もうすっかり熟れきってしまった肉を、熱く、堅いものでひたすらに擦りたてられる。
その感覚がたまらない。
いっそう動きを早められ、押さえ込まれた体がびくびくと不随意の痙攣を起こす。
同じく震える瞼を開き、この快楽を与える男を見上げると、劉鳳は、やはり震える腕を上げ、鳶色の髪を掴んでぐいと引いた。
引かれるままに近づいてきた唇に、劉鳳は欲望のままに貪りついた。
危うく、上がりそうだった声を、それでなんとか封じ込める。
すかさず入り込んできた無遠慮な舌を、己のそれで迎えてやると、調子に乗ったらしいカズマは、より深く、劉鳳を求めてきた。
口腔と、下肢と。
その双方から、今まで以上の快楽を注がれて、闘いに疲れた体は、それを貪ることに夢中になった。
皮膚感覚までが狂っている。
カズマのアタマを引き寄せようとするたびに、制服の袖が、皮膚の薄い二の腕の内側を擦る感覚がたまらない。
いっそ脱いでしまえば良かったと、正気ではないことを考えながら、それでも震える指でカズマの髪を掴み、強く強く引き寄せる。
そうすれば、喉奥まで差し込まれた舌が、一層の熱心さで口腔を愛撫し、腰を掴んだ武骨な指に、薄い皮膚を突き破らんばかりの力がこもる。
そうして下肢を穿つ雄芯は、更に滾って動きを良くし、男が今、原初の快楽に夢中になっていることをありありと伝えてきた。
今、劉鳳の与える感覚が、この男を支配している。
その快感が、たまらない。
いっそうきつく、男を締め付ける。
深く穿たれる感覚に、意識をさらわれそうになる。
でも、まだだ。
まだ、足りない。
「あぁ・・・・」
息継ぎに離した唇が、堪えきれなかった喘ぎをこぼしてしまう。
それに興奮したのか、再び口付けてきたカズマの動きが激しくなった。
同じ男だから、わかる。
極めようとする動き。
コイツの意図を察するなど業腹だが、自分もそろそろイきたいので、それ乗ってやることにした。
性急な動きに腰を合わせ、劉鳳は、カズマの熱を貪った。
欲しいだけを、貪れる。
それは、この男だけだと、知っていた。