初めて！
開口一番に。
「よろしくお願いします！」
よろしくお願いされてしまった。
そんなこと初めてだったアスランは、ちょっと呆然としてから。
「こちらこそ、よろしく」
よろしく返しをしてしまった。
年下の恋人がいなかった訳ではないが、こうもあからさまな童貞君は初めてだ。
さて、どうしたもんかな、と、アスランは首を傾げる。
目の前でヤる気満々の少年は、もう素っ裸になって今にもアスランに飛びかかりそうな体勢だ。
いや、アスランも全部脱いだけど。
だって、自分で脱がないと破かれそうな勢いなんだもんな。
そう思いながら、ちら、と、シンの下半身に目をやった。
それは、もうすっかりいきり立って、幼いながらも一生懸命に雄を主張している。
・・・かわいい。
じゃなくて。
一回、イかせてやった方がいいよなぁ。
これ絶対暴発する、と、アスランは無駄に豊富な経験からそう導き出した。
「シン」
「はいっ！」
おお、いい返事。
そう思ったアスランは、シンがうっかり見とれるような、キレイな顔でにこりと笑って。
「一回イかせてやるから、貸せ」
「え？」
何を貸すの？と、シンが聞く前に、アスランはシンの足の間に藍色の頭を沈めた。
え？え？と思っているうちに、ぬるん、とぬめる何かに包まれて、シンはびくんと跳ね上がった。
うわ。
ナニコレ！？
ぬるんしたのはあったかくって気持ちよくって、シンの背中はびびくん！として。
それから、もうガマンできなくなって、ていうかガマンするなんてこと思いつくまもなく、イってしまった。
「んっ、わぁ」
思わず間抜けな声が出て、腰がびくんと跳ね上がる。
「んっ」
そうしたら、足の間で声がして、シンはやっと、何が起こったのかに気がついた。
「あ、ああ、アスランさん！？」
「ん、んーっ」
ごっくん、と、ナニカを飲み込む音は、少年の耳には、やけに大きく響いた。
「ん、濃いなｖ」
ぺろ、と、赤い唇をなめた、やっぱり赤い舌。
それには、なんか白いモノが絡んでいて。
白いモノってそれってそれって・・・
俺のじゃん！
びーっくりしているシンをんんっ？と見上げ、アスランはへこんと首を傾げた。
「あれ、気持ちよくなかったか？」
「い、い、い、いえ」
もの凄くどもりながら、シンは今の出来事を思い出した。
思い出して、思い出して。
「すっごく気持ちよかったです！」
それから、勢い良くそう答えた。
「そうかｖ」
足の間で、また、にこりと大好きな人。
シンはもの凄くドキドキした。
シンの足の間のものは、なんだか元気なまんまだった。
「あの、キスしていいですか？」
首を傾げながら、ちゃんと許可を取ってくる少年に、うんと頷いてやると、ちゅーっと、覚えたての深いキスをしてくれる。
それから、ちょっとわたわたしているのに気がついて、自分からベッドに寝転がると、シンは元気よく上にのし掛かってきた。
「大好きです、アスランさん」
「俺もだぞ、シン」
言ってやると、にーっこりと笑って。
それから、体中にキスが落ちてきた。
少年特有の、体温の高い手のひらが、体中を撫で回して。
うわ、わー
これってなんか新鮮かも。
最近、ちょっとお手軽なセックスの多かったアスランは、これにはちょっとカンドーした。
でも。
最近、ちょっとお手軽なセックスの多かったアスランは、なんだかすぐに、物足りなくなってしまった。
ダメだな、俺。
そう思いながらも、腰が勝手にもじもじと動いてしまって。
それに、少年が反応した。
「アスランさん、その腰、すげーイヤラシー」
「ん・・・・」
アスランは、ちょっと考えてから。
「お前が、焦らすからだぞ」
そう、笑って言ってやった。
効果は、てきめんだった。
「じ・・・じらしてないです！」
ぶんぶんと首を振ったシンは、それでもまだ、わたわたしているから。
アスランは、ベッドサイドのボトルに手を伸ばして、ハイとそれを渡してやった。
「えっと、えっと」
シンだって、それを何に使うかくらいわかる。
でも。
「こら・・・っ、こぼすな」
慌てて開けられたそれは、シンの手よりもアスランの腹にぼたぼたと余計に落ちて。
ちょっと、かなり感じ始めていたアスランは、身をよじって声を上げた。
「ええっと、す、すいません」
ゆるりとうねる、白い体。
その上を、とろりと垂れ落ちていくローション。
それを目の当たりにして、シンはごくりと生唾を飲んだ。
やばい。
凄い。この人、欲しい。
でも、この人を手に入れるには、まずこのボトルをどうにかしなくちゃイケナくて。
ええっと、ええっと。
「これで、いいの？」
バカ正直に聞きながら、ローションでとろとろになった手を、アスランのそこへ延ばしてみる。
「んっ・・・・ああ」
少年の熱い指に触れられて、アスランのそこが、きゅうっと反応する。
うわ、わ。
それでそこが、ぬるりと、シンの指先を飲み込んで。
その様子が、すんごくイヤらしくって。
ナカに入っちゃった指が、熱い襞に包まれるのが気持ちよくって。
「ぁ・・・んっ」
片膝を上げて、大きく脚を開いたイヤラシイ格好で、アスランがひとつ、ちいさく喘ぐ。
「ええっと」
シンは、桃色に染まったキレイな脚を、恐る恐るもっと開かせて、その滑らかな手触りに、クラクラしながら聞いてみた。
「ココ、指入るとキモチイイ？」
「ん・・・っ」
言うと、そこがきゅうっと締まる。
アスランの頬が、真っ赤に染まる。
あ、あ。
キモチイイんだ。
それがわかったシンは、嬉しくなって。
キモチイイそこを、くっちゅくちゅとかき回してみた。
「ん、あ・・・・っ」
そうすれば、アスランはもの凄く色っぽい声を上げて、濡れた瞳でシンを見上げた。
なんだかヨダレの出そうなその色に、ごくんと唾を飲み込んで、シンはまた、ずるーっと指を引き出して。
「二本にしますね」
そう断って、指を増やした。
「は・・・んっ」
アスランのそこは、シンの指二本、難なく飲み込んで。
さっきみたいにかき混ぜると、アスランの腰がゆるゆる揺れる。
うっかりと指が滑って、ぐいーっ、っと襞を伸ばしてしまうと、びっくん！と跳ね上がって、とっても可愛い声が挙がった。
「あ・・・んっ」
アスランさん、キモチイイんだ。
そう思うと、シンだって嬉しい。
嬉しくって、それで。
「あの、あのっ、アスランさん！」
もうだいぶ、気持ちよくなっていたアスランは、「ん？」と目だけで問い返した。
そのとろとろの瞳を見下ろして、なんだかびびくん！としてシンは聞いた。
「もう、入れていいですか！？」
少年の細くて強い指が、自分のナカにあるのがキモチイイ。
脚の付け根の微妙な部分に食い込んでいるのも、キモチイイ。
でも、もっと。
もっと、キモチイイこと。
「ああ。・・・いいぞ」
アスランはそう笑むと、自分の膝をぐいと掴んで、シンにとろとろにされたそこを、見せつけるように大きく開いた。
ぬるん、と、指が抜けてしまったのはご愛敬。
だって、もっとイイモノ入るんだし。
さっき舐めた可愛いものを思いだし、アスランの赤い唇がにんまりと笑む。
そんなものを見下ろして、少年がガマンできる訳がない。
「ア・・・アスランさんっ！」
さあどうぞ、とばかりに差し出された体を、シンはあわあわと抱き込んだ。
初めての少年に、やりやすいようにと開かれたそこに、パンパンに腫れたそれを押しつけて。
まだ、ローションでたっぷりと濡れたそこは、ちょっと力を込めただけで、むいーっと侵入を許してしまって。
「わ、わぁっ」
思わず声を上げてから、慌てて歯を食いしばり、シンはナニカを必死で堪えた。
だって、だって。
せっかく先にイかせてくれたのに、ここでイっちゃったらカッコ悪いよ！
「ん、んーっ」
それなのに、呻いたアスランのイヤラシイそこは、きゅうきゅうシンを締め付けて。
しかもローションでぬるぬるしてるし熱いしなんかうごうごしてるしー！
「・・・シン」
パニック寸前のシンの頬を、熱く湿気ったものがぺたりと包んだ。
それはアスランの手のひらで、シンは、ちょっとびっくりした。
だって、アスランの手は、いつだって冷たくてさらさらしているのに。
「落ち着け」
そう言われて、思わず頷く。
「・・・うん」
そうすると、ちょっとだけ落ち着いたような気がした。
ちょっとだけ。
それでも、すぐにイってしまいそうな感じはなくなって、やっぱりアスランさん凄い、と思う。
はぁ、と色っぽい息を吐いて、シンをドキドキさせてから、アスランはちょっと身じろぎして。
ちょっと焦れちゃったナカで、きゅんっ、っとシンを締めて。
「落ち着いたら、動け」
そう、ちいさく言った。
「う、うん」
こくこくこくんと頷いて、キモチイイ脚をきちんと持って。
それからぬるーっと引っ張り出すと、スゴく絞られてイっちゃいそうで。
ぐぅーっと押し込むと、先っぽが熱い襞をかき分けていくカンジに、やっぱりイっちゃいそうだった。
「アスランさん、やっぱイっちゃう・・・」
そう情けない声を上げる幼い恋人を、きゅうっと締めながらとろんと見上げ。
アスランは、少し舌っ足らずに、でも優しくやさしく言った。
「イって、いいから」
「ホント！？」
とたん、ぱあっと輝いたシンの表情。
ああ、やっぱりシンは可愛いなぁと。
思ったとたんにぐいっと突かれて。
「あんっ」
喘いだとたん、ナカにとぷんと濡れた感触。
「・・・イっちゃった・・・・・」
あーあ、というような子供っぽい声に、アスランは思わずくすりと笑う。
「いちいち言うなよ」
可愛くって、食べちゃいたくなるからさ。
いや、もう食べちゃったんだけど。
はあ、と、とりあえずの息をつくアスランの中で、シンはまだまだお元気だ。
「アスランさん、また！またシていい！？」
もちろん、シンはお元気だ。
「・・・ああ、いいぞ」
にこりと笑ったアスランに、ズキュンとやられちゃったシンは。
今度こそ、大事な人を満足させなくっちゃと頑張った。
頑張ったシンは可愛くて、アスランは十分に、十二分に、満足した。